蚊に刺された後のかゆみを止める対処法!刺されないための方法は?
夏の訪れと共にどこからともなくやってくる蚊。知らないうちに刺されてしまい、後からかゆくなって気が付くことがほとんどですよね。
「やられた~」と思った時はすでに蚊の姿はなく、刺されたところが腫れてきてどんどんかゆくなってくる。かいちゃダメなことは分かっていても、かかずにはいられない…。かくとかゆみの原因となるヒスタミンを刺激して、さらにかゆみが増す悪循環を招きます。
かゆみ止めがあれば良いのですが、いつも持ち歩いてるとは限りませんね。そんなかゆみ止めがない時でも、蚊に刺された後のかゆみを抑えられる簡単な方法をご紹介します。
なぜ蚊は人を刺すの?刺されたらどうしてかゆくなる?
日本には実は100種類くらいの蚊がいると言われています。その中で人を刺す蚊は、黒と白のしましま模様の「ヒトスジシマカ」と、それよりやや大きくて赤っぽい「アカイエカ」の2種類しかいません。
蚊が人を刺すのは血を吸うためです。その吸った血液の中のタンパク質は、蚊の卵が成長するための栄養素として必要なんだそうです。ですので蚊はメスしか人を刺しません。
蚊は針を刺して血を吸う時に、自らの唾液を先に注入します。蚊の唾液には血液が固まらなくなる働きがあり、その唾液によって吸った血液がかさぶたになることを防いでいます。蚊は血を吸い取るとハリを抜いて去っていきますが、その時体内に残った唾液に体がアレルギー反応を起こすため、腫れやかゆみが出てくるというわけです。
ちなみに、蚊が1度に吸う血の量は5mg程度と言われています。その量を吸うまでは蚊は何度でも血を吸いにやって来ます。蚊が1匹しかいないのに何ヶ所も刺されるのは、吸ってる最中に追い払われても、満腹になるまで何度も吸いに来るからなんだそうですよ。
蚊に刺されやすい人の5つの特徴!
蚊が血を吸うのは命を次の世代につなぐための尊い行為なのは分かりましたが、やっぱり迷惑なことには変わりありませんね。出来れば一生刺されたくないものですが、蚊に刺されない人間はいません。
でも、人によって蚊に刺される頻度って同じじゃないですよね。同じ部屋に何人もいるのに、やたらと蚊に集中攻撃を受ける方がいます。どうやら同じ人間でも蚊に刺されやすい人とそうでない人がいるようです。
蚊に刺されやすい人の5つの特徴をご紹介します。
1.暗い色の服を着ている人
蚊は暗い色に集まる習性があり、特に「黒」に集まりやすいと言われています。暗い色は洋服のみならず、日焼けで肌の色が黒くなっている人も刺されやすくなるそうです。
2.お酒を飲んだ人
お酒を飲むとアルコールの分解により体内の二酸化炭素量が増え、蚊に刺されやすくなります。350mlのビール(アルコール度数5.5%)を飲む前と飲んだ後で比較してみると、ビールを飲んだ後に蚊がかなり寄ってきたという実験結果も得られたそうです。
3.汗っかきの人
蚊は汗の中に含まれる乳酸の匂いに反応すると言われています。また、汗に含まれる成分にも反応するので、汗っかきの人は蚊が集まりやすい体質とも言えます。蚊が汗の匂いに一番反応する部位は足で、科学者バート・クノルス氏の実験によると、蚊の75%が匂いに反応して人の足を目指すのだそうです。
4.妊娠中の人
女性は妊娠すると新陳代謝が活発になり、呼気に含まれる二酸化炭素の濃度が高くなるため、蚊に刺されやすくなります。また、妊娠中はホルモンバランスにより肌の匂いも変わりますが、その匂いは蚊にとって”甘い匂い”に感じるのだそうです。
5.メイクをしている人
化粧品や香水、クリームなどに含まれる化学成分が、蚊を引き寄せる要因となっているようです。
蚊に刺された後のかゆみを止める6つ対処法!
蚊に刺された後に襲われるかゆみは、アレルギー反応によるものです。ですのでかゆみを止めるためには、アレルギー反応を広げないようにする工夫が効果的です。そのための方法として、誰にでもできる簡単な6つの対処法をご紹介します。
1.絆創膏やテープを貼る
刺されたところを塞ぎ、空気に触れなくすることでかゆみを防いでくれます。30分くらい放置すればかゆみは止まります。
2.患部を冷やす
蚊に刺された部位をすぐに冷やすのはとても効果的です。アレルギー反応により炎症をおこすため、冷やすことで炎症反応が抑えられます。加えて、人間の脳はかゆみよりも冷たさを感じる方が強いので、冷やすことでかゆみをごまかすことができます。
3.患部を温める
刺されて腫れている場所を50℃くらいの温度で温めるとかゆみが止まります。熱を与えることにより患部の血流が減り、かゆみが軽減されるそうです。ドライヤーの熱風を当てたり、50℃のお湯をかけるのも効果的です。水で濡らしたタオルを軽く絞り、レンジに1分くらいかけたものを5秒~10秒くらい何度か当てる方法も簡単ですね。
ただし、50℃という温度は長時間当てると火傷する温度ですので、かゆみが収まる程度の短時間に留めましょう。
4.患部に塩を塗りこむ
蚊に刺された場所は弱酸性になっているので、弱アルカリ性の塩を塗りこむことで中和され、かゆみが治まるそうです。また塩を塗りこむことで、注入された唾液が浸透圧の差で外に出てくるとも言われています。
5.紅茶のティーバッグをあてる
紅茶には腫れを抑える効果がある他、タンニンがかゆみ成分を取り除いてくれます。
6.レモンやライムなどの柑橘類の果汁を塗る
柑橘類の皮や汁には、かゆみを取る作用や抗菌効果があると言われています。
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蚊に刺された場所に爪で☓印を付ける、なんて方法もかゆみ止めとして昔流行りましたが、科学的根拠がない方法ですし、強く押しすぎると皮膚に傷を付けるので、あまりオススメできる方法ではないですね。
蚊に刺されれにくくするための4つの対策
蚊に刺された後のかゆみ止め対策をご紹介してきましたが、出来れば刺されないに越したことはないですよね。人間は生きていれば二酸化炭素も吐き出しますし、体温もありますので、100%蚊に刺されない方法はありません。
しかし刺される確率を下げることは出来ますので、そんな蚊に刺されにくくするための4つの対策をご紹介します。
1.肌を清潔に保つ
こまめに汗をふくことで、汗の匂いに反応する蚊の接近を防ぐことが出来ます。そして抗菌洗浄剤で体を洗い清潔に保つことで、肌についた蚊を引きつける細菌の量を減らすことができます。
2.扇風機を利用する
蚊は体重がとても軽く風で吹き飛ばされてしまうため、うちわや扇風機の風が当たるところには近寄れません。また、扇風機の風に当たることで、吐き出した二酸化炭素が拡散し蚊に見つかりにくくなります。
3.手作り虫除けスプレーを作る
レモングラスやゼラニウム、シトロネラといった虫が嫌がる香りのアロマオイルに、エタノールと精製水(ミネラルウォーター)を混ぜ合わせれば、肌に優しい虫除けスプレーが出来上がります。
4.食生活を見直してみる
蚊は酸性の血液を好むため、肉類・糖類・脂肪分に偏った食事は避け、野菜やきのこ類、果物、海草、お酢などの、アルカリ性の食材を取り入れた栄養バランスの良い食事を心がけると良いですね。
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蚊に刺されにくくする方法を実践し、万が一刺された時のためにかゆみ止め対策も併用しておけば完璧ですね!
今年の夏は蚊に刺された時のかゆみと無縁の生活を送りたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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